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SAA-C03Cost-Optimized Architectures難易度難しい

SAA-049

法令対応のため7年間保管が必要な監査ログをS3に保存します。保管期間中の参照はほとんど発生せず、監査要求があった場合も取り出しに半日程度かかって構いません。7年間の保管コストを最小化する構成として、最も適したものはどれですか?

選択肢

解説と正解

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正解:D. ライフサイクルルールでS3 Glacier Deep Archiveへ移行し、7年経過後に有効期限で削除する

解説

S3 Glacier Deep ArchiveはS3の中で最も保管単価が安いストレージクラスで、標準的な取り出しに12時間程度を要します。「参照はほとんど発生しない」「取り出しに半日かかってよい」という条件に一致し、7年間の保管コストを最小化できます。

選択肢ごとの解説

A. S3 Intelligent-Tieringを有効化し、アクセスパターンに応じた自動階層化に任せる

Intelligent-Tieringはアクセスパターンが読めない場合に有効な選択肢です。本要件のように「ほとんどアクセスされない」と分かっている場合は、オブジェクト単位のモニタリング料金が上乗せされる分だけ不利になります。

B. ライフサイクルルールでS3 Glacier Flexible Retrievalへ移行し、7年間保持する

S3 Glacier Flexible Retrievalは数分から12時間で取り出せる中間的なクラスですが、保管単価はDeep Archiveより高くなります。半日待てる要件に対しては過剰な取り出し速度にコストを払うことになります。

C. ライフサイクルルールでS3 Standard-IA(低頻度アクセス)へ移行し、7年間保持する

S3 Standard-IAはミリ秒単位で即座に取り出せますが、保管単価はGlacier系より大幅に高くなります。即時取り出しが不要な本要件ではコストが最小になりません。

D. ライフサイクルルールでS3 Glacier Deep Archiveへ移行し、7年経過後に有効期限で削除する

正解です。ライフサイクルルールで移行し、7年経過時点で有効期限による削除も同じルールに定義しておけば、保持期間の管理まで自動化できます。

実務での使いどころ

S3 のストレージクラスは「保管単価」と「取り出しの速さ・料金」のトレードオフで並んでいる。即時アクセス系は S3 Standard、S3 Standard-IA、S3 One Zone-IA、S3 Glacier Instant Retrieval で、いずれもミリ秒単位で取り出せる代わりに保管単価はこの順に安くなり、代わりに取り出し料金や最小保存期間(IA 系は 30 日、Glacier Instant Retrieval は 90 日)といった制約が付く。アーカイブ系は S3 Glacier Flexible Retrieval(最小 90 日、取り出しは数分〜12 時間)と S3 Glacier Deep Archive(最小 180 日、標準の取り出しは 12 時間以内、大量取り出しは 48 時間以内)で、Deep Archive が S3 で最も安い保管単価となる。 選定の判断軸は「取り出しにどれだけ待てるか」と「最小保存期間を満たせるか」の 2 点になる。監査ログやコンプライアンス目的の長期保管のように、保管期間の大半で一切参照されず、参照時も即時性が不要なケースは Deep Archive が最適解になる。逆に「年に数回だが取り出しは即座に必要」なら Glacier Instant Retrieval、「アクセスパターンが読めない」なら S3 Intelligent-Tiering が向く。Intelligent-Tiering はアクセス状況に応じて自動的に階層を移すが、オブジェクト単位のモニタリング・自動化料金が上乗せされるため、「ほとんどアクセスされないと事前に分かっている」データに対しては固定のアーカイブクラスへ直接移すほうが安くなる。移行と失効はどちらもライフサイクルルールで宣言でき、保持期間の終了時に自動削除するところまで含めて設計するのが定石である。 SAA-C03 では、保管年数・アクセス頻度・許容される取り出し時間という 3 つの条件が問題文に埋め込まれ、それに合うストレージクラスを選ばせる出題が繰り返される。「数時間以内」なのか「12 時間以内でよい」のかで Glacier Flexible Retrieval と Deep Archive が分かれるため、時間の記述を読み飛ばさないことが得点の分かれ目になる。最小保存期間より前に削除すると残り期間分の料金が請求される点も、コスト計算の出題で問われる。

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