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AI/機械学習初級優先度 高

Bedrock・SageMakerの違いを初心者向けに解説

AWSの生成AI・機械学習サービスであるAmazon BedrockとAmazon SageMakerの違い、試験ポイント、実務での使い分けを整理します。

公開日: 2026-07-25/更新日: 2026-07-25
AIF-C01

比較対象サービス

サービス名をクリックすると、用語詳細ページで復習できます。

BedrockSageMaker

結論

Amazon BedrockとAmazon SageMakerは、どちらもAWSの生成AI・機械学習サービスです。

ただし、扱うレイヤーと得意なことが違います。

サービス一言でいうと主な使いどころ
Amazon Bedrock基盤モデルをAPIで呼び出すマネージド生成AIサービスチャットボット、文章生成、Knowledge Basesを使ったRAG
Amazon SageMaker機械学習モデルの構築・学習・デプロイのためのフルマネージドプラットフォーム独自モデルの学習、MLOpsパイプライン、カスタム推論エンドポイント

迷ったら、まずはこう判断します。

  • 既存の基盤モデルをAPI経由ですぐ使いたい:Bedrock
  • 独自データで機械学習モデルをゼロから学習・カスタマイズしたい:SageMaker
  • サーバーレスで生成AI機能を組み込みたい:Bedrock
  • ノートブック環境でデータサイエンティストが試行錯誤したい:SageMaker

比較表

項目Amazon BedrockAmazon SageMaker
正式名称Amazon BedrockAmazon SageMaker
種類マネージド生成AI基盤モデルAPI機械学習のフルマネージド開発プラットフォーム
提供するものAnthropic Claude、Amazon Titan、Meta Llama、Mistral、AI21 LabsなどのAPIノートブック、学習ジョブ、モデルレジストリ、推論エンドポイント、パイプライン
モデルの扱い既存の基盤モデルをAPI経由で呼び出す自前のモデルを学習・チューニング・デプロイする
インフラ管理サーバーレス。インフラ管理不要学習・推論インスタンスの選定や管理が必要
カスタマイズファインチューニング、Knowledge Bases、Agentsなどフルカスタム学習、ハイパーパラメータ調整、独自アルゴリズム
典型的な使い方生成AIアプリのバックエンドAPI呼び出し予測モデルの学習からMLOpsパイプライン構築まで
データサイエンス作業ほぼ不要(プロンプト設計が中心)前処理・学習・評価などデータサイエンスの工程が中心
代表的な機能Knowledge Bases(RAG)、Guardrails、AgentsJumpStart、Studio、Pipelines、Model Registry
このプロジェクトでの用途AI章コンテンツのドッグフーディング対象MVPでは直接利用しない

初学者向け説明

Amazon Bedrock

Bedrockは、複数のAIスタートアップやAmazon自身が提供する基盤モデル(Foundation Model)を、API経由で簡単に呼び出せるマネージドサービスです。

Anthropic Claude、Amazon Titan、Meta Llama、Mistral、AI21 LabsといったモデルをBedrockの共通APIで呼び出せるため、モデルを乗り換えるときの実装変更を最小限にできます。

サーバーやGPUインスタンスを自分で管理する必要はなく、モデルの学習もBedrock側の基盤モデルに任せられるため、「生成AI機能をアプリに組み込みたいが、モデルの学習・運用はしたくない」というケースに向いています。

Amazon SageMaker

SageMakerは、機械学習モデルを一から構築・学習・デプロイするためのフルマネージド開発プラットフォームです。

Jupyterベースのノートブック環境(SageMaker Studio)、大規模データでの学習ジョブ、学習済みモデルのデプロイ、MLOpsパイプラインの構築など、機械学習プロジェクトのライフサイクル全体をカバーします。

独自データを使ってゼロからモデルを学習したい、既存の基盤モデルでは対応できない特殊なタスクに取り組みたい、といった場合にSageMakerを使います。

試験で問われるポイント

AIF-C01で問われやすいポイント

  • BedrockはマネージドサービスでAPI経由の呼び出しが中心、SageMakerはモデル構築・学習・デプロイのプラットフォーム
  • Bedrockはサーバーレスでインフラ管理が不要
  • SageMakerは学習・推論インスタンスの選定や管理を伴う
  • 「責任あるAI(Responsible AI)」の文脈でBedrock Guardrailsが問われることがある
  • Amazon Bedrock Knowledge Basesは、RAG(検索拡張生成)を実現する機能として登場する
  • SageMaker JumpStartは、事前学習済みモデルやソリューションテンプレートをすばやく使い始める機能
  • 基盤モデルを選ぶ観点(精度、コスト、レイテンシ、モダリティ)の理解が問われる
  • 「既存の基盤モデルをすぐ使いたい」ならBedrock、「独自データでモデルを一から作りたい」ならSageMakerという使い分けが基本の判断軸

実務での使い分け

Bedrockを選ぶケース

  • 既存の基盤モデルをAPI経由ですぐ使いたい
  • サーバーレスで生成AI機能を組み込みたい
  • チャットボットや文章生成などの生成AIユースケース
  • RAG構成をKnowledge Basesで手早く作りたい
  • 複数モデルを切り替えて比較検証したい

例:

  • 社内向けチャットボット
  • カスタマーサポートの自動応答
  • ドキュメント検索・要約(RAG)
  • マーケティング文章の自動生成

SageMakerを選ぶケース

  • 独自データで機械学習モデルを一から学習したい
  • 基盤モデルでは対応できない専用タスクがある
  • MLOpsパイプラインを構築して継続的にモデルを再学習したい
  • データサイエンティストがノートブックで試行錯誤したい

例:

  • 需要予測モデルの構築
  • 不正検知モデルの学習
  • 独自の画像分類モデルの開発
  • レコメンデーションエンジンの構築

よくある間違い

間違い1:BedrockとSageMakerを完全に別物だと思う

BedrockとSageMakerは競合するサービスではなく、組み合わせて使うこともできます。

例えば、SageMakerで学習したカスタムモデルをBedrock経由で呼び出す、といった構成も可能です。

間違い2:Bedrockでモデルを「学習」できると思う

Bedrockは既存の基盤モデルをAPI経由で呼び出すサービスで、ファインチューニングは可能ですが、ゼロからのモデル学習は想定していません。

大規模なモデルをゼロから学習したい場合はSageMakerが向いています。

間違い3:SageMakerを使えばインフラ管理が不要だと思う

SageMakerはマネージドサービスですが、学習・推論に使うインスタンスタイプの選定や、コスト管理などは利用者側で考える必要があります。

「マネージド」と「インフラ管理が完全に不要」は同じ意味ではありません。

間違い4:生成AIならとりあえずBedrockと考えてしまう

生成AIユースケースでもBedrockが最適とは限りません。

自社データで大規模に事前学習したい、独自アーキテクチャを試したいといった場合は、SageMakerでの独自開発が適切なこともあります。

関連用語

関連問題

まとめ

BedrockとSageMakerの違いは、「基盤モデルをAPI経由で使うか、モデルを一から構築・学習するか」で考えると整理しやすいです。

Bedrockはマネージド生成AI基盤モデルAPI、SageMakerは機械学習のフルマネージド開発プラットフォームです。

AIF-C01では、この2つのサービスの役割の違いと、責任あるAIやRAGといった関連機能の理解が問われます。

次に学ぶ内容

比較で違いを理解したら、関連用語と模擬問題で知識を確認してください。資格試験では「似ているサービスの使い分け」が問われます。