SAA-027
アクセスパターンが予測できないS3データがあります。頻繁にアクセスされるデータとほとんどアクセスされないデータが混在しており、運用負荷を増やさずにストレージコストを最適化したい場合、最も適したストレージクラスはどれですか?
選択肢
解説と正解
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正解:D. S3 Intelligent-Tiering
解説
S3 Intelligent-Tieringはアクセスパターンに応じて階層を自動移動し、アクセス頻度が予測できないデータのコスト最適化に向いています。
選択肢ごとの解説
A. S3 Standardだけを使い続ける
低頻度アクセスデータの保管コストが高くなりやすいです。
B. S3 Glacier Deep Archiveだけを使う
Deep Archiveは取り出しに時間がかかるため、頻繁にアクセスされるデータには不向きです。
C. Amazon EBS gp3
EBS gp3はEC2向けブロックストレージです。S3オブジェクトのストレージクラスではありません。
D. S3 Intelligent-Tiering
正解です。アクセスパターンが不明な場合に有効です。
実務での使いどころ
S3 Intelligent-Tiering は、オブジェクトごとのアクセス頻度をモニタリングし、ストレージ階層(Frequent Access、Infrequent Access、Archive Instant Access、Archive Access、Deep Archive Access)を自動的に移動するストレージクラスである。アクセスパターンが不明・予測困難で、Frequent と Infrequent が混在するデータセット(ユーザーアップロードファイル、メディアアーカイブ、ログデータなど)で運用負荷ゼロのコスト最適化を実現できる。取り出し料金は発生せず、最小オブジェクトサイズ課金(128KB 未満は単一階層扱い)と少額のモニタリング料金がオブジェクト単位で発生する。 Lifecycle rules による手動階層移動と比較すると、Intelligent-Tiering は「アクセスパターンが事前にわからない」場合に強い。逆に「30 日後に確実にコールド化する」とアクセスパターンが明確なログやバックアップでは、Lifecycle で Standard-IA や Glacier に直接移動した方がモニタリング料金が発生せず安くなる。Archive Access / Deep Archive Access は数時間〜十数時間の取り出し時間が必要で、頻繁にアクセスされるデータには不向きである点も設計時に押さえる必要がある。 SAA-C03 では「アクセスパターンが予測できない」「運用負荷を増やさずにコスト最適化したい」「Frequent と Infrequent が混在」という条件で Intelligent-Tiering が正解となる。Standard だけ使い続ける(コスト未最適化)、Deep Archive のみ(取り出し時間問題)、EBS gp3(S3 のストレージクラスではない)はいずれも要件と合わない誤答である。Lifecycle との使い分け、最小保管期間、各階層の取り出し時間と料金も上位試験で問われる。