CLF-016
最小権限の原則を説明したものとして最も適切なものはどれですか?
選択肢
解説と正解
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正解:A. 作業に必要な権限だけを付与する
解説
最小権限の原則では、ユーザーやサービスに対して、業務に必要な範囲の権限のみを付与します。
選択肢ごとの解説
A. 作業に必要な権限だけを付与する
正解です。必要な操作とリソースに絞って権限を付与します。
B. アクセスキーを全員で共有する
誤りです。アクセスキー共有は避けます。
C. 権限管理を行わない
誤りです。権限管理はセキュリティの基本です。
D. すべてのユーザーにAdministratorAccessを付与する
誤りです。AdministratorAccessの常用は危険です。
実務での使いどころ
最小権限の原則(Principle of Least Privilege)は、ユーザー・ロール・サービスに対して 「業務上必要な操作とリソースに対する権限のみを付与し、それ以上は付与しない」という セキュリティ設計の基本原則である。AWS では IAM ポリシーを通じて、Action(操作) Resource(対象リソース)/ Condition(条件)の 3 軸で権限を細かく絞り込める。たとえば 「特定の S3 バケット配下のオブジェクトに対する `GetObject` のみ許可し、書き込みや 削除は許可しない」「特定のリージョンでのみ EC2 起動を許可する」「MFA を経由した セッションでのみ機密操作を許可する」といった粒度で制御できる。 実務でこの原則を運用する際の標準的なアプローチは、まず広めの権限(AWS マネージド ポリシーや `*:*` に近い権限)でアプリケーションを動かし、CloudTrail で実際に呼ばれた API を集計し、その結果を元に IAM Access Analyzer のポリシー生成機能を使って必要最小限 のポリシーへ絞り込むという段階的縮小である。逆に、`AdministratorAccess` を全ユーザー に付与した状態を放置すると、内部不正・誤操作・資格情報漏えい時の被害範囲が無制限に 広がる。アクセスキーの共有はもう 1 段階手前の禁止事項であり、人ごとに IAM ユーザーを 分け、できれば IAM Identity Center 経由で一時クレデンシャルを使う運用が望ましい。 CLF-C02 では、「最小権限の原則を説明したものとして最も適切なものはどれか」という 直接的な定義問題として頻出する。正解は「業務に必要な権限だけを付与する」という 選択肢であり、誤答は「全員に AdministratorAccess を付与する」「権限管理を行わない」 「アクセスキーを全員で共有する」のように、原則の真逆をいくパターンが並ぶ。SAA-C03 以降では、IAM ポリシーの条件キー、リソースベースポリシーとアイデンティティベース ポリシーの組み合わせ、Permissions Boundaries や SCP による上限管理が踏み込んで問われる。