RDS Multi-AZ・Read Replicaの違いを初心者向けに解説
Amazon RDSで混同しやすいMulti-AZ配置とRead Replicaの違いを、可用性、読み取り性能、フェイルオーバー、試験ポイントの観点で整理します。
比較対象サービス
サービス名をクリックすると、用語詳細ページで復習できます。
結論
RDS Multi-AZとRead Replicaは、どちらもデータベースの複製に関係します。
ただし、目的が違います。
- 障害対策・高可用性を高めるならMulti-AZ
- 読み取り性能を上げるならRead Replica
AWS試験では、この違いがかなり重要です。
比較表
| 項目 | Multi-AZ | Read Replica |
|---|---|---|
| 主な目的 | 高可用性・障害対策 | 読み取り性能の向上 |
| レプリケーション | 同期レプリケーションが基本 | 非同期レプリケーション |
| 読み取り分散 | 通常のスタンバイは読み取り不可 | 読み取り可能 |
| フェイルオーバー | 自動フェイルオーバー | 自動フェイルオーバー目的ではない |
| 配置 | 別AZにスタンバイを作成 | 同一リージョンまたは別リージョンに作成可能 |
| 書き込み | プライマリのみ | プライマリのみ |
| 読み取り | プライマリから読む | レプリカから読む |
| 試験キーワード | high availability, failover, standby | read scaling, read-heavy workload |
| コスト | スタンバイ分のコストが増える | レプリカ分のコストが増える |
初学者向け説明
Multi-AZは、メインのDBに障害が起きたときに備える仕組みです。
Primary DB
↓ 同期
Standby DB通常時、アプリケーションはPrimary DBを使います。
障害時にはStandby DBへ切り替わります。
Read Replicaは、読み取りアクセスを逃がすためのDBコピーです。
Primary DB
↓ 非同期
Read Replicaアプリケーションは、書き込みをPrimary DBへ、読み取りをRead Replicaへ分けられます。
試験で問われるポイント
Multi-AZが正解になりやすいケース
- データベースの可用性を高めたい
- AZ障害に備えたい
- 自動フェイルオーバーが必要
- 本番DBの障害対策をしたい
- RTOを短くしたい
Read Replicaが正解になりやすいケース
- 読み取りアクセスが多い
- レポート・分析クエリを本番DBから逃がしたい
- 読み取りスループットを上げたい
- 別リージョンに読み取り用DBを置きたい
実務での使い分け
本番DBの障害対策
Multi-AZを使います。
Application
↓
RDS Primary
↓ 同期
RDS Standby本番環境では、DB単一障害点を避けるためにMulti-AZがよく使われます。
読み取り負荷が高いサービス
Read Replicaを使います。
Write Request → Primary DB
Read Request → Read ReplicaECサイトの商品閲覧、メディアサイトの記事閲覧、管理画面の集計など、読み取りが多い場合に有効です。
高可用性と読み取り性能の両方が必要な場合
Multi-AZとRead Replicaを併用します。
Primary DB
├─ Standby DB
└─ Read Replicaただし、コストも増えるため、個人開発MVPでは基本的に使いません。
よくある間違い
間違い1:Read Replicaを障害対策の第一候補にする
Read Replicaは読み取り性能向上が主目的です。
障害対策の第一候補はMulti-AZです。
間違い2:Multi-AZで読み取り性能が上がると思う
通常のRDS Multi-AZ DBインスタンス構成では、スタンバイは読み取り用に使いません。
読み取り性能を上げたいならRead Replicaを検討します。
間違い3:個人開発MVPでRDSを使う
このプロジェクトでは、MVPでRDSは使いません。
理由は、固定費が発生しやすく、問い合わせ保存だけならDynamoDBで足りるためです。
関連用語
関連問題
まとめ
RDS Multi-AZとRead Replicaは、目的で覚えるのが一番です。
- Multi-AZ:障害対策・高可用性
- Read Replica:読み取り性能向上
試験では「高可用性」と書かれていたらMulti-AZ、「読み取り負荷」と書かれていたらRead Replicaを疑います。
次に学ぶ内容
比較で違いを理解したら、関連用語と模擬問題で知識を確認してください。 資格試験では「似ているサービスの使い分け」が問われます。